アジア・アフリカ会議60周年~2万人のアンクルン~

60 th KAA ~ Angklung 20.000 orang

アジア・アフリカ会議60周年記念式典、関連記事の第4弾です。

2015年04月23日(木)、バンドゥン市はアジア・アフリカ会議60周年記念式典に併せて、アンクルン・フォー・ザ・ワールド(Angklung For the World)2015というイベントを実施しました。スンダ地方に伝わる竹を使った伝統楽器であるアンクルン(Angklung)を2万人で一斉に演奏して、ギネス世界記録に挑戦するというものです。結果、英国から来たギネスの方の審査のもと、2万人以上の参加があることが認められ、ギネス世界記録に登録されることが決まりました。

このアンクルンは一人では奏でられない楽器です。みんなで一緒に音を作っていくという時間と空間の共有こそがかけがえのない価値だと考えます。こういったところから世界平和を実現する道を示せたら、面白いと心の底から思えます。

Pada hari Rabu, 23 April 2015, kota Bandung dalam rangka memeriahkan perayaan 60 tahun Konferensi Asia Afrika, menggelar acara bertajuk “Angklung For the World” (angklung untuk dunia). Acara ini diadakan untuk memecahkan rekor dunia (Guiness World of Record) dengan memainkan angklung yang merupakan alat musik bambu yang berasa. Hasilnya, lebih dari 20.000 orang hadir dan memainkan angklung dalam pemecahan rekor tersebut. Angklung bukanlah alat musik yang dapat dimainkan sendiri. Waktu yang disediakan untuk datang ke satu tempat dan bersama dengan para pengunjung lainnya membuat alunan musik yang indah, sungguh hal yang sangat berharga.

アンクルン(Angklung)とは?

20150423_AngklungForTheWorld000

アンクルンというインドネシアの竹製の打楽器。

Wikipedia(アンクルン)からの引用です。

アンクルン(インドネシア語: Angklung) とは、インドネシアの竹製の打楽器。
インドネシア・ジャワ島の西ジャワに起源を持つといわれる。中をえぐってオクターブに調律した2本の竹筒とそれをつなぐ竹枠からなり、ゆすって竹筒と竹筒をぶつけて音を出す。音程は竹の長さ・太さによって異なり、ハンドベルのように何人かで分担して音階を形成する。
インドネシアの脳卒中センターでは、リハビリの一環としてアンクルンを使用した音楽療法が取り入れられている。
100本のアンクルンを駆使してクラシック音楽を演奏するインダ・プトゥリ の演奏は、ベートーヴェンの「運命」やドヴォルザークの「新世界より」など、誰もが成し得なかったアンクルンの世界を創造したことで、 在日インドネシア大使館推奨コンサートとして高く評価されている。
2010年、「インドネシアのアンクルン」はユネスコの無形文化遺産代表リストに登録された。

一つの楽器で一つの音階しか出せないため、集団で演奏することが必要となる点が大きな特徴です。このため、多くの人で同じ時間、同じ空間を共有し、共働することで、音楽を通じて、感動を共有し、さらには世界平和にも貢献できるというのです。

バンドゥン(バンドン)市民2万人でギネス世界記録に挑戦

以上のような、ユネスコの無形文化遺産代表リストにも登録されているアンクルンですが、そのアンクルンを2万人で一斉に合奏して、ギネス世界記録に挑戦しようというイベントが、2015年04月23日にバンドゥン(バンドン)で実施されました。そのイベントの前日まで、演奏に参加する人の登録受付がありました。

20150423_AngklungForTheWorld001

伝統劇場サウン・アンクルン・ウジョ(Saung Angklung Udjo)での事前登録の様子。

20150423_AngklungForTheWorld002

イベントのために用意された山のようなアンクルン。

アンクルン・フォー・ザ・ワールド(Angklung For The World)2015

20150423_AngklungForTheWorld010

2015年04月23日、イベント当日は朝7時から。

バンドゥン市とその周辺の小学生、中学生、高校生が続々と集まってきていました。

20150423_AngklungForTheWorld011

入り口のゲートです。

会場はシリワンギ・スタジアム(Stadion Siliwangi)というサッカースタジアムでした。

20150423_AngklungForTheWorld012

ゲートを抜けた後で、ボランティアの若者たちからアンクルンを受け取ります。

アンクルンは全て伝統劇場サウン・アンクルン・ウジョからの寄付で無料配布です。

1つあたり2万ルピア(約200円)を2万3千個用意したとのことでした。

20150423_AngklungForTheWorld013

最初の方に入場してきた学生たち。

やる気満々です!

20150423_AngklungForTheWorld014

入り口で、Tシャツと、お茶(Teh botol)、朝食も合わせて無料配布されました。

このお揃いの帽子は学校からでしょうか。

20150423_AngklungForTheWorld015

サッカー場なので、客席も含め、かなり広かったです。

どれほどの人が集まるのかドキドキしました。

20150423_AngklungForTheWorld016

次から次へとどんどん入場してきました。

入り口でも人数をカウントしていました。

20150423_AngklungForTheWorld017

アンクルンを手にして大変嬉しそうな小学生たち。

20150423_AngklungForTheWorld018

朝から元気いっぱいの小学生たち。

20150423_AngklungForTheWorld021

どんどん入場してくる入り口です。

ボランティアの若者たちもせっせとアンクルンを配ります。

20150423_AngklungForTheWorld022

まさにアンクルンのゲートです。

20150423_AngklungForTheWorld023

午前8時45分、開場後約1時間半ですが、既にこれだけの人が入っています。

20150423_AngklungForTheWorld024

まだまだ入ってきます。

20150423_AngklungForTheWorld025

メインステージでは、竹の楽器を使用したバンドの演奏が始まりました。

会場は既に大盛り上がりです。

20150423_AngklungForTheWorld026

アンクルンです。

様々な音階のアンクルンを並べ、ピアノのようにしています。

様々な音階を出せるので、一人で独奏も可能です。

20150423_AngklungForTheWorld027

アルンバ(Arumba)です。

木琴や鉄琴の竹版のようなもので、これも非常に心地良い音がします。

20150423_AngklungForTheWorld031

小学生たちも大盛り上がり!

20150423_AngklungForTheWorld032

可愛い!

アンクルンの海!

20150423_AngklungForTheWorld040

午前10時01分、バンドゥン市長、西ジャワ州知事らがやって来ました。

20150423_AngklungForTheWorld041

特にこのバンドゥン市長リドワン・カミル(Ridwan Kamil)氏の人気は半端なものではありません!

20150423_AngklungForTheWorld042

ステージでは、アンクルンを使った合奏が続きます。

スンダが誇る伝統劇場サウン・アンクルン・ウジョの演奏者たち。

20150423_AngklungForTheWorld044

大人気のバンドゥン市長リドワン・カミル氏が会場を盛り上げます。

20150423_AngklungForTheWorld045

会場はまさに「アンクルンの海」です!

20150423_AngklungForTheWorld046

西ジャワ州知事アフマッド・ヘリヤワン(Ahmad Heryawan)氏も参加者を鼓舞し、最高潮!

2万人でギネスに挑戦!

20150423_AngklungForTheWorld047

参加者全員で合奏の練習をします。

インドネシア・ラヤ(国歌)、ハローハローバンドゥン(バンドン)などを奏でました。

20150423_AngklungForTheWorld048

配られたアンクルンは一つに付き一つの音階の音を出します。

ハンドベルのように、大勢で演奏することでメロディを奏でることができます。

ステージに立っている人の指示に従って、演奏をします。

20150423_AngklungForTheWorld053

バンドゥン市長、西ジャワ州知事らも参加します。

20150423_AngklungForTheWorld054

100人ほどの海外からのゲストも一緒に演奏します。

こうやって初めての方でも、一体となってメロディの一部になれることがアンクルンの魅力です。

見知らぬ人同士が、時間と空間を共有し、感動を生み出します。

まさにAngklung For The World!

20150423_AngklungForTheWorld055

1千人を超えるボランティアの若者たちの応援もあり、会場は大盛り上がりです。

日本の旗を振っている人々もいますが、大変残念なことに日本からのゲストはいませんでした。

20150423_AngklungForTheWorld061

英国から来たギネス認定員が人数を数え、2万人を超えていたとのことでした。

世界記録への挑戦の前にお祈りをします。

20150423_AngklungForTheWorld063

伝統劇場サウン・アンクルン・ウジョの方々のリードのもと、ギネスへの挑戦が始まりました。

20150423_AngklungForTheWorld062

世界記録に挑戦中の感動的な瞬間!

音楽は「We Are The World」です。

 

以下、動画をご覧ください。

実際の世界記録に挑戦していた際の動画です。

 

できることから挑んでいくバンドゥン(バンドン)の強かさ

今回の2万人のアンクルン集団演奏の前には、アメリカで5千人の記録があったのが世界記録だったそうです。またインドネシアのジャカルタでも1万1千人を集めた集団演奏の記録があり、ギネスではありませんが、インドネシア国内の記録にはなっていたようです。そんなこともあり、今回は2万人という数字設定に至ったようです。

アンクルンという楽器は、2010年にユネスコ無形文化遺産代表リストに登録されました。伝統楽器ですが、まだまだ発展途上です。世界ではそこまで知られていないかもしれません。こういったものを世界に広めて行く上で、今回のようなアジア・アフリカ会議60周年式典と併せてイベントを開催するのは大変効果的だと思いました。世界からの注目が集まることもそうですが、若者たちが「私もバンドゥンのために頑張ろう!」という気持ちを高め、「私には何ができるのだろう?」と考えているときに、2万人でアンクルンの集団演奏の企画がありました。バンドゥンのエネルギーを持て余している若者たちはこぞって参加したいという気持ちになります。そしてそれが世界記録につながるのであれば、参加した人々にとっても大きな自信につながります。非常に誘導の仕方が上手いと思いました。

小学校や中学校、高校などへはバンドゥン市教育部門から、各学校75人はイベントに来させるように、というような指示もあったそうですが、それでも、参加している学生たちは思い思いに自我撮りをしたり、アンクルンの演奏を楽しんだり、それぞれ楽しんでいるようでした。

演奏してみればわかるのですが、一人ではメロディを奏でることができません。そのため、みんなと一体となって、音を作っていく必要があります。この過程が本当に面白くて、そして空間の共有、時間の共有をする中で、音楽を通じて、他の人とつながることができるのですね。こういったそれぞれの文化を重んじるアジア・アフリカ会議の趣旨にも合致していて、改めて素晴らしい楽器だと思いました。こういったところから、世界の平和が作られていくのではないかなと思えます。

20150423_AngklungForTheWorld057

 世界記録への挑戦を喜ぶ高校生たち。

 

これだけの規模のイベントでしたので、運営上、もちろん問題がないわけではありませんでした。いずれにせよ、このようにしてできることから着実に実施し、実績を積み上げていくバンドゥンの強かさを肌で感じました。バンドゥンからはいつもたくさんのことを学ぶことができます。アジア・アフリカ会議60周年を一つきっかけにバンドゥンという街が世界を代表する街の一つになれると良いと思います。

 

バンドゥン・ポータルは、アジア・アフリカ会議60周年記念式典に関係するイベントの、バンドゥン市公式メディア・パートナーとして各イベントをサポートしていきます。よろしくお願い致します。